シキ160
2020-07-19
貨物鉄道博物館に行ったのはこれがいるからです。
手入れ途中のせいか防錆塗装ままの個所もありますが、
タイミングの問題なのでしょうがないですねこれは。
まずは全景。
12軸の板バネが壮観です。ジョイント音聞いてみたかった…。
こんな貨車がEF10あたりに牽引されて夜間走っても当時のカメラとフィルムでは
写らないだろうなぁ…。
軸箱温度を測りながら焼き付き防止のために走っちゃ止まり、走っちゃ止まりしながら
朝を迎えて昼寝をして数日かけて本線をはしる・・・、
そんな当時の運用秘話も聞いてみたいですね。
連結器。
梅小路でSLの連結器を見ると、日鋼、住金、神鋼の浮き出しが見られます。
いまでは神鋼は連結器を作っていませんので梅小路の連結器はちょっと貴重ですね。
贅沢をいえばナックルが閉まった?状態で見たかったです。
フレーム部分。
構造体の上下を厚みの違う鋼板で構成しています。
当時の材料事情なのか軽量化を考えたのか、この辺りのエピソードって
聞けるのかしらん。メーカーの設計担当も御存命なのかギリギリの時代ですね。
メーカーズプレート。
日車東京・・・蕨で作られたのでしょうか、それとも販売窓口が東京支店だったのか。
きになりますね。
戦後10年、経済白書が「もはや戦後ではない」というまであと3年、インフラ整備が
活況だったのでしょうね。基幹産業って言葉がまだ現役だった頃です。
車輪の刻印。
社名とマークも変わったのでこの刻印の車輪はもう買えません。
上部フレーム?
このような構造でもシュナーベルタイプといわれるのでしょうか…。
最近のシキは溶接構造なのに対しまだリベット構造です。
これも鉄が高価で中抜きをしているのか。軽量化のためなのか…。
東京タワーと同じ時期に製作されたと考えるとまだ溶接よりリベットの方が
信頼性とコストのバランスが良かったのでしょうかね。
130T積み大物車とは積載時の車重のことなのですね。
船舶のDWTよりはトラックのGVWの概念に近いのでしょうね。
陸上交通なのでそれはそれで納得ですが。
最後に近づいて全体を。
貨車を眺めているといろいろ疑問が湧いてきました。
機会をみて再訪したいです。
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